“日本では5Gが普及しつつありますが、世界ではどれくらい5G通信が浸透しているのでしょうか?ここでは世界の5G事情をまとめてみましょう。
【2022年末までに5G通信の契約数は10億件を超える見込み】
エリクソン・ジャパンが2022年12月22日に発表した「エリクソンモビリティレポート」によると、世界における5G通信の契約数は2022年末までに10億件を超える見込みであることが示されました。さらに2028年には5G通信の契約数は50億件となり、4GLTEなどを含めた全ての契約数の過半数を占めることなりそうです。
【地域別にみる5Gの普及】
地域別にみてみると、5Gの普及が進んでいるのは北米と北東アジアです。北米・北東アジアでは2022年末までに5G加入数の割合が通信全体の約35%まで達すると予想されています。また東南アジアやオセアニアでも5Gの普及は進んでいて、東南アジアでは2028年にモバイルデータ通信の6割が5Gになると予想されています。
【日本の5G普及率は?】
日本における5Gの現状としては、Sub-6の5G基地局密度は韓国や台湾よりも低く、5Gのスループットの中間値も韓国・台湾・中国に比べて低い傾向にあると言われています。日本の5G普及は、他国に比べて遅れている理由としては、設備投資が遅いことが一因。また風圧や耐震関係などの制度問題や、新型コロナウイルスの影響によりモバイルのトラフィックがあまり増えていないということも影響しているそうです。
【データ通信量は今後さらに増え続ける】
今後、5G端末やXR(拡張現実)などの普及によって、データ通信量はさらに増えることが予想されています。全世界におけるスマホ1台あたりのデータ使用量の月間平均は2023年には19GBとなっていて、2028年末には1台あたり46GBまで達すると見込まれています。
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